〜親知らず抜歯後の症状について〜

親知らず(右下8番)

親知らずを抜いたあと、どんな症状が起こるのでしょうか?
「痛み」「腫れ」等、考えられることについて書いてみます。


@ 出血
抜歯した部位からの出血は、その部位を圧迫することで止まります。
そこで、抜いた直後から、傷口を押さえるようにガーゼを強く噛んでいただきます。
このような止血方法を「圧迫止血(あっぱくしけつ)」といいます。

抜歯後、ガーゼを強く噛んでいただき、止血できたのを確認してから
帰宅していただくことにしていますが、まれに後になってから出血してくることもあります。
出血の量に関しては、唾液に血が混ざる程度でしたら心配はいりません。
念のため、傷口を押さえ込むように改めてガーゼを強く噛んでください。
それでも出血が強い場合は、すぐにご連絡ください。

また、抜歯した当日は、強いうがい、激しい運動、飲酒は控えてください

A 痛み
抜いた場所の周囲などに痛みが出ることがあります。
多くの場合、およそ3日〜4日ほど続きます(個人差があります)。

B 腫れ
抜いた場所の周囲などが腫れることがあります。
多くの場合、およそ3日〜4日ほど続きます(個人差があります)。

C 歯を抜いた場所の歯茎に穴ができる
抜歯した後、それまで歯があった場所の歯茎に穴ができることがあります。
食事などの際に、物が詰まったりすることがありますので、適時うがいをなさってください。
物が挟まって気になるようでしたら、ご連絡ください。
なお、この穴は抜歯した部位が治癒していくにつれて塞がっていきます。

D ものを飲み込むのがつらい
痛みなどで、一時的に飲み込むのがつらくなることもあります。
このような症状が出たとしても、およそ3日〜4日ほどで治ります(個人差があります)。

E 口が開けづらい
痛みや腫れなどによって、一時的に口が開きにくくなることがあります。
時間の経過とともに徐々に治っていきますので心配は要りません。

F 一時的に痣(あざ)ができることがある
まれに、皮膚に青っぽい痣(あざ)ができることがあります。
このようなものが出たとしても時間の経過とともに黄色くなって消えていきます。

G 下唇のななめ下あたりの感覚が鈍くなることがある
まれに、下の親知らずの抜歯後しばらく下唇の外側斜め下あたりの皮膚の感覚が
鈍くなることがあります。
このような症状が出たとしても、時間の経過とともに自然と治っていくことが多いです。
しかし、まれにですが回復に年単位の時間を要する場合もあります。
(必要に応じて、お薬を処方します)。

H 舌の感覚異常が起きることもある
まれに、下の親知らずの抜歯後しばらく舌の感覚が鈍くなることがあります。
このような症状が出たとしても、時間の経過とともに自然と治っていくことが多いです。
しかし、まれにですが回復に年単位の時間を要する場合もあります。
(必要に応じて、お薬を処方します)。


このような症状を少しでも軽減できるよう、注意深く処置を行います。
不安なこと、心配なことがあれば、何でもご相談ください。


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